「乳房切除術(全摘出)」・・・乳房全体を取り除く手術。
「乳房温存術」・・・しこりを含む乳腺の一部を切除する手術。
「乳房温存術」は概ね次の条件を満たす方が対象となります。
1.しこりの大きさが3cm程度まで
2.がんが周囲に広く拡がっていない
3.リンパ節への転移が無いか軽度にとどまる
ただし、しこりが小さくても、しこりの周りや乳管の中にがん細胞が拡がっていて、取り残してしまう可能性が高い場合には、温存した乳房に再発(乳房内再発)を起こしやすいので、適応とはなりません。
なお乳房温存手術では原則として放射線照射を併用します。
乳がんの一部は乳房の周囲のリンパ節(特に腋窩リンパ節)を通って全身に拡がる性質があります。
この腋窩リンパ節を全て取り除く方法を「腋窩リンパ節郭清」といいます。
近年、リンパ管に入ったがん細胞が最初にたどり着く腋窩リンパ節(「センチネルリンパ節」といいます)を手術中に探し出して、このリンパ節にがんが転移していないかどうかを調べ(「センチネルリンパ節生検」といいます)転移がなければ腋窩リンパ節郭清 を行わない方法が広く実施されるようになりました。
当院では化学療法やホルモン療法、放射線照射を組み合わせて、可能な限り小さな手術ができるよう考えていきます。ただし、手術する範囲を縮小できるかどうかは、病気の程度によって異なります。
あなたの病気の程度を考えながら、どの方法がよいか医師とよく話し合ってください。
しこりだけを取り除いたような場合を除き、手術をした後は腕や肩が動きにくくなります。 乳房温存術は、乳房切除術に比べて障害の程度は軽くすみますが、運動障害や痛みを残さず、 早期に回復するためには、手術直後からリハビリテーションを始めることが大切です。 思うように回復しない場合でも、退院後に根気よくリハビリテーションを続けることで、ほとんど元に戻ります。
「理学療法科では、乳がん術後のリハビリテーションを中心とした 疾患別リハビリテーションを理学療法士が実施しております。理学療法は医師の判断が必要です。
詳しくは担当医にご相談ください。なお、理学療法科は附属レディースドック内にあります。









