開院20周年 後編

9月に入ってもまだまだ暑い日が続いています。

2025年9月に当院は開院20周年を迎えました。ここまで診療を続けてこられたのは、当院を受診して頂いた患者さん、当院に患者さんをご紹介して頂いた医療機関の先生方、当院の職員のおかげだと深く感謝しております。2005年9月に大阪市福島区福島1丁目に15床の有床診療所を開院してあっという間に20年が経過しました。先月と今月の2ヶ月にわたって当院の開業以来20年のあゆみをお話ししたいと思います。

【後編】発展と多拠点化(2011〜現在)

全身麻酔手術導入以降、病理診断の重要性を痛感し、2016年には新クリニック構想を本格化しました。野田阪神駅近くに広い土地を得て、手術室2室、病理検査室、化学療法室、理学療法室を備えた施設を建設しました。乳腺クリニックとして国内唯一の放射線治療装置も導入し、2017年9月に新クリニックを開院しました。病理専門医や乳房再建専門の形成外科医、婦人科医など多職種が入職し、診療の幅が大きく広がりました。

新患減少への対応として、2021年10月に梅田イーマ分院を開設。交通至便な立地で初診患者さんの受け皿となりつつあります。2024年9月には奈良学園前分院を駅前ロータリーの一等地に移転し、視認性と利便性が向上。提携駐車場も広くなり、受診者が増加しました。

現在は乳腺外科医12名(うち乳腺専門医9名)ばかりで無く、乳房再建専門の形成外科医、病理専門医、婦人科医、放射線診断医、放射線治療医それぞれ1名ずつに2名の麻酔科医の計19名の医師が在籍し、ほぼ全領域の専門家が揃っています。乳腺外科医の数は大学病院やがんセンター以上の人材がそろっています。腫瘍内科は非常勤体制で大学病院から派遣を受け、2024年の年間手術件数は長年の目標であった800件を超え、大阪府下で2011年から連続首位を維持しています。全国でもベスト5に入る治療数です。患者さんや職員の信頼と協力のもと、今後も改善と成長を続けていく所存です。

大阪ブレストクリニック 院長 芝 英一 【認定資格】 大阪大学医学博士 日本外科学会認定医、専門医、指導医 日本乳癌学会専門医・指導医 NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構認定読影医 日本内分泌・甲状腺外科専門医