コロナ渦のオリンピックと留学

2021年7月8日夜に、管首相は東京都に4回目の緊急事態宣言を発出しました。また、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府は8月22日まで「まん延防止等重点措置」が延長されます。これは今まで後手後手に回っていた宣言を、先手を打って行うとのことだそうです。

国民は新型コロナウイルスの感染拡大が収束せず、何度も緊急事態宣言と言われてもそれほど行動を変えることは無くなっているのではと思っています。

緊急事態宣言の期間は7月12日から8月22日までで、当然これはオリンピックの開催期間を含みます。従って、東京オリンピックは無観客で開催されることとなりました。東京や神奈川など6つの道府県が無観客、静岡や宮城などは観客を入れて開催することになりました。

以前このブログでも書いていましたように東京オリンピックでは、陸上競技場3つのセッションのチケットが抽選に当たっていました。その中には100メートルの男女の決勝も含まれていました。飛行機を予約し、ホテルも予約していましたが、残念ながらこれはキャンセルせざるを得ません。

東京都の感染状況を見ますと、最近は先週の同じ曜日に比べてプラス200人を超えるようになり、7月8日には896人とあっという間に1,000人に迫る勢いです。これは感染力の強いインド発のデルタ株による20代、30代の感染拡大が関与していると考えられると思っています。このためにオリンピックは無観客どころか開催も危険な状況だと思いますが、管首相は本年6月にイギリスで開かれたG7サミットでは、各国の首脳に対して東京オリンピックを開催することのお墨付きをうまくもらったようです。

管首相は、オリンピックの開催に関しては何を聞かれても「安心・安全な大会開催」とこわれたレコードのように(古い表現ですが)同じフレーズを繰り返し、答えになっていません。選手団も入国しておりますので、今さら開催を中止するのは困難なので、無観客にするしか方法がないと思います。オリンピックで感染拡大しないことを祈っております。

私事ですが、娘婿が2021年4月末にアメリカの西海岸のスタンフォード大学に留学しました。そのため私の娘と1人の孫娘もついていくことになり、7月中にアメリカに合流することになっています。

私も35年前の1986年にアメリカの東海岸のハーバード大学に留学しましたが、留学でいろいろ経験したことを思い出します。当時は今のようにインターネットもなく、電話や手紙で訪米の日を決めたり、住居を決めたりしていましたが。今はネットでZoomを使って住む家を決めることができるようで、コロナウイルスの感染によりかえって便利になったことがあると思います。

来年の夏には新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、私と家内とで西海岸の娘夫婦一家を訪問したいと思っています。何とかその頃までにはワクチン接種も進み、新型コロナウイルス感染症に対する治療法も改善し、新薬も開発されてアメリカを訪問する事が可能になるように祈っております。

大阪ブレストクリニック 院長 芝 英一 【認定資格】 大阪大学医学博士 日本外科学会認定医、専門医、指導医 日本乳癌学会専門医・指導医 NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構認定読影医 日本内分泌・甲状腺外科専門医