当院の近況とロッテの佐々木朗希投手

2020年5月から院長ブログを始めました。はや丸2年になります。この2年間は新型コロナウイルスの感染拡大に関する話題が多かったです。まだまだ感染の終息は見えず、現在は第7波に入っているのではと言われています。

当院では2022年3月末に2名の乳腺外科医が退職し、今月4月から2名の乳腺外科医が入職しています。3月末に退職した乳腺外科医のうち1名は70歳を越えておられ、今後はゆっくり老後を楽しむとのことでした。2名の入職した乳腺外科医は40歳台後半と30歳台前半なので、乳腺外科医の平均年齢は下がりました。また、育休を取っていた看護師さんが慣らし保育が終わって、4月中旬以降に2名復職しています。当院ではたくさんの女性職員が在籍し、働きやすい職場を作りたいとの思いから、子育て支援として小学校に入る前の子育て中は時短勤務を認めております。

当院の他の話題としては、2022年5月から梅田イーマで大阪市の乳がん検診が受けられることになりました。梅田の便利なところにありますので、ぜひ検診を受けてください。なお今まで受けてきた画像検査やカルテはすべてイーマでも参照でき、野田の本院と一体で検査が可能です。

話題は変わって野球の話をしようと思います。なんと言っても一番の話題はロッテの佐々木朗希投手の完全試合です。完全試合はノーヒットノーランとは異なり、エラーやフォアボールなどで1人のランナーも出さないで先発投手が完投して勝つことです。佐々木投手は、2022年4月10日に対オリックス・バファローズ3回戦において、プロ野球では槙原寛己投手(読売ジャイアンツ)以来28年ぶり、史上16人目となる完全試合を記録しました。20歳での達成は史上最年少での記録です。その投球内容がすばらしく、三振の数が圧倒的に多かったのが特徴です。また、佐々木投手はこの試合で完全試合の他に、1試合奪三振数日本記録タイ(19奪三振)と連続打者奪三振記録の日本新記録(13者連続)および歴代2位の連続イニング奪三振(34イニング)を達成しています。

またこの佐々木投手の活躍には続きが有り、4月17日ゾゾマリンスタジアムで行われた日本ハムファイターズ戦で、八回まで一人の走者も許さないまま降板しました。佐々木投手はプロ野球史上初となる2試合連続完全試合の可能性がありましたが、井口監督は九回から抑えの益田投手に代えました。この交代には賛否両論がありますが、佐々木投手なら今後また完全試合をする可能性は十分あると考えられます。佐々木投手は2019年7月の全国高校野球大会の岩手県大会で、3回戦、4回戦、準決勝と投げて、最後の決勝戦の対花巻東には監督の指示で登板を回避し、佐々木投手の所属していた大船渡は2-12で敗退しました。このために大船渡高校は甲子園での全国大会の出場を逃しました。國保監督の決断に対して専門家や野球ファンから非難の声が上がりましたが、監督の決断を理解する声も多く聞かれました。もしその時に無理をして決勝戦で佐々木投手が投げていたら、今回の完全試合は達成できていなかったかも知れません。

佐々木投手は2019年のドラフトで3球団の競合の末にロッテに入団しました。ロッテの吉井理人投手コーチは1年目の佐々木投手を試合に出さず、2021年の2年目途中から一軍昇格し、投球間隔を10日以上という長いスパンで投げさせました。この様に大切にじっくり佐々木投手は育てられたと言う感じがあります。そして3年目の今年は開幕からローテーションを維持し、4月10日に105球で完全試合を達成。そして17日も8回までパーフェクトのピッチングをしました。この活躍にはアメリカ大リーグも注目しているそうです。いずれ佐々木投手も大リーグに行くと思いますが、大リーグでの活躍も見てみたいと思います。

大阪ブレストクリニック 院長 芝 英一 【認定資格】 大阪大学医学博士 日本外科学会認定医、専門医、指導医 日本乳癌学会専門医・指導医 NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構認定読影医 日本内分泌・甲状腺外科専門医